お知らせの余談〜なんでこんなことになっているのかについて

これは殴り書きで、あまり人にご覧いただけるようなモノではありません。ただ、状況をあるていど整理したく記しています。

簡単に言ってしまえば、

「あなたのお店は最近休んだり短時間営業だったりしてますが、どうなってるの? 」   

という質問(誰かに聞かれているわけでもないのですが)に対して、それなりに言い訳を書いておこうと思った...。そういうことです。

 

わかりにくいことが多すぎたこの一年

緊急事態宣言が何度も出されて、延長が繰り返され、小売店としてどうすればいいのか、大変わかりづらい状況が一年以上も続いている。この件でピンポイント的に狙い撃ちされた小売業の方以外には、このあたりの事情はたいへんわかりにくいだろう、と思います。

これまでの宣言下において出されたのは、古書店は休業要請の対象であり、新刊を扱う書店は営業してよいよ、というのが行政の基本的な方針でした。当店は、基本的に「古書店が新刊書籍を扱う」スタイルなので、休業要請対象ではありましたが、実際は「依頼」程度であり、強制力という意味では緩やかなものであった、とは言えると思います。休業すれば給付金が出るし、営業すればお金は出ない。違いはそれだけでした。

つまり古書店は、休んでも営業してもどちらでもよい。そのため、そのときどきに、各店は状況に応じて対応していた。営業している古書店があったり、実店舗を閉めている古書店があるのは、そうした行政の極めて曖昧な姿勢によるものであったと結論づけてよいと考えます。

 

6/20まで延長された宣言下では、古書店は休業要請の対象から外れました。つまり営業はOKになりました。それは、ここからは給付金は出しませんよということを意味している。

そういう経緯があるわけですが、当店としては開催予定の東京オリパラ(にわかには信じがたい本物のディストピアの現出)が終わる頃までは、匍匐前進するように営業を行うこととしています。いろいろと思考が追いつかない世界の暗澹たる状況に、気絶寸前です。

 

短縮営業にしようと思った個人的な事情

もう一つは、個人的な事情です。1)親の介護・看護の行政上の手続きの本格化、2)プライベートでの法的権利関係手続きが開始(これはホントにもらい事故のようなもので、この件で私に落ち度の余地は全くないとはっきり言えるのですが、どうしても私がやらねばならない案件があります)、この2つに加え、大変ありがたいことに、ここ1〜2ヶ月で40箱近くの古書をお寄せいただき、従前からの整理分と合わせると、ちょっとこれは...キャパがついにオーバー...ということで、営業時間の短縮化を図り整理を進めたくそのジャッジをした、ということなのでした。

 

配信を含むイベントの充実のために

イベントについても、去年の配信イベントを9月に開始して以来すでに11回(!)行っており、技術面での刷新なども含めて少し時間がほしい、ということもあります。イベントはとても楽しく、意義があると思っています。ただ、無理が全くなかったかというと必ずしもそうではなく、かえってご心配をおかけしたかもしれませんことは、ここに記してお詫びします。このあたりは、やり方も見直しをはかって、よりよいものにして参ります。

営業時間等の短縮のため、基本は秋頃まで金・土のみの営業です。週2日ではありますが、感染予防対策をしっかりしながら開店します。また、喫緊の6.12は土曜日ですが、その日はイベント(とても楽しみ)のため通常営業はなく、おやすみです。秋頃まで決まっているイベントも、全ていいものばかりです。ぜひご期待ください。

 

お知らせの余談として。本当になんでこんなことになっているのか。不可解なことはまだ続きそうではあるけれども。